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アリア〜須川展也〜

2008/07/17 22:12|CD聞きましたTB:0CM:0
アリア

須川さんの最新アルバムです。

須川さんがオペラ好きというのは有名な話です。
同じく佼成ウインドの仲田先生とともに熱くオペラについて語っているそうです。
また、ご自身のリサイタルでもちょこちょこアリアを取り上げて演奏されたりもしています。

でも最初これを買うかどうか迷ってたんです。

確かに須川さんの歌い方や音色は、普通に聞いていても感動します。
けれど、今までのアルバムの中でモリコーネとかジェンナといった、イージーリスニング系はいまひとつだと思うんですよね。確かにボーダーレスにさまざまな音楽の素養を持っていらっしゃいますし、何を演奏されてもすごいのですが、やはりその軸足はクラシックにあるんだと思うのですね。

そういった意味で、今回もイージーリスニング系に流れているのではないかとひそかに疑っていたんですが・・・。

これはよい意味で予想が裏切られました。

クラシックサクソフォンの名手須川展也の名に恥じぬ、すばらしいアルバムに仕上がっていました。

つややかな音色は当然ですが、あふれる歌心を表現するために極限までに鍛え抜かれたテクニックを惜しげもなく投入した渾身の演奏が続きます。

これ、しばらくは陶酔の世界に浸れます。

やはり須川さんはすごいと改めて認識した一枚でした。

オール法人作品の現代音楽

2008/07/10 14:31|CD聞きましたTB:0CM:0
メイド・イン・ジャパン(邦人作

土曜日にサックスでファジイバードの実演に触れて、ちょっと聞き返してみました。

もともとは須川さんがデビューされて2枚目のアルバムで、タイトル曲として演奏されたもの。
で、そのアルバムはおそらく絶版になっているかと思いますが、若さと知性あふれる演奏で、興奮させられ何度も聞き返していたことを思い出します。

ファジイバードは吉松さんのデジタルバード組曲の系譜を継ぐ傑作ですが、このメイドインジャパンで再度取り上げられています。

このアルバムはすべてが邦人作曲家による現代音楽プログラムで、非常に意欲的な作品ばかりが集められています。

ただ、好き嫌いはものすごく分かれるかも。
内容は私はすばらしいと思いますが、一般的な音楽好きな人が聞いたら、これh何?と感じるかもしれません。歌や音色の美しさ、すばらしさに変わりはないのですが、やはり少し難解かも。

ここで、再録されたファジイバードは、はっきり言ってキレキレです。
パワー前回、ぶっきらぼうな印象すら与えかねないのですが、サブタイトルである走る鳥、歌う鳥、飛ぶ鳥といった、情景をあらわすために練りこんだ表現なんだということが感じられます。

まあ、疲れてるときにはお勧めできませんが、ちょっと現代音楽に触れてみたい人にはお勧めですね。

バッハ ギター作品集

2008/07/03 15:21|CD聞きましたTB:0CM:0
J.S.バッハ ギター作品集

また画像が出ません。
以前にもありましたが、突然うまく商品の画像を載せることが出来なくなってしまいます。
別にアフィリエイト目的ではないのですが、きれいなジャケットが載ると載らないとではずいぶん見た目が違います。

何とかしてほしいもんですが・・・。

今回はイェラン・セルシェルのバッハギター作品集全3枚組み。

このセルシェルという人はクラシックギター会では非常に名の知れた方で、普通の6弦ギターも使いますが、バッハやバロック時代の作品を演奏する際には11弦アルトギターという珍しいギターを使います。

このアルバムでも、11弦ギターを使って演奏されてます。
バッハのチェロ組曲や、バイオリンパルティータ、リュートのための曲などが収録されており、耳なじみの曲もたくさん聞くことが出来ます。

バッハといえば対位法ですが、ギターのように消音にかなり気を使わなければいけない楽器では、各声部を独立させて聞かせることはずいぶん難しいのではと思います。編曲上、ポジションを緻密に選んで構成しないと、ずいぶんと濁った響きになると思うのですが、セルシェル自身による編曲で演奏される曲では、どれも完璧なほど澄んでいて、美しい和声を聞くことができます。

ちょっと自分の中で、バッハはブームで、いつの間にかバッハのアルバムが増えているのですが、その中でも、これは結構なお勧め品でした。

ドビュッシー・ピアノ作品全集1

2008/06/16 13:07|CD聞きましたTB:0CM:0
ドビュッシー:ピアノ作品全集第1集ドビュッシー:ピアノ作品全集第1集
(2001/07/25)
アース(モニク)

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ドビュッシー好きです。

サックス吹きだからというわけではないですが、印象派以降のフランス音楽が好きで、ラヴェルやドビュッシーは昔からよく聞いています。

ピアノはワイセンベルグのドビュッシー作品集を持っていたのですが、どうしても全集がほしくなってか買いました。2枚組みで2000円切っているお徳版ですが、内容はすばらしかったです。

吟味された音の粒が、語りかけるようにドビュッシーの詩的な世界を構築してゆくさまに感動します。

ワイセンベルグのピアノは、華麗で優雅。流れるような演奏が魅力ですが、モニク・アースの演奏は、実直ながら一つ一つのフレーズが物語のように語られていると感じます。直接的に心に響くのです。

亡くなられてからもう20年は経つピアニストの演奏ですので、録音には古さは感じますが、演奏内容のすごさは一級品でした。

レシテーションブック

2008/05/28 08:16|CD聞きましたTB:0CM:0
レシテーション・ブック

雲井雅人サックス四重奏団というお堅い名前のカルテット。
日本においてはサックスカルテットはよくわからない横文字を並べたものと相場が決まっている中で、そんなのやだとかたくなに独自の姿勢を出そうという現われがこのネーミングからも読み取れます。

当然出てくる音も、他のどんな団体とも違って独特です。
決して異端ではなく正統派の音色ですが、その厚みや広がりはよく言われる「オルガン」のような音色を持っています。その音作りの基本は「差音」を聞くことにあるそうです。

今回、雲カル3作目のアルバムです。
1作目2作と同様、冒頭にバッハ、メインにデイヴィッド・マスランカの委嘱作品を持ってくる構成。
今回は無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ですが、ちょっとサックスで聞くには暑苦しいかな。
演奏そのものは当然すごくよいのですが、原曲があまりにも有名であるだけにちょっと違和感があるのは仕方ないかも。聞き込んでゆくうちによくなるかな。

2曲目はグラズノフの四重奏曲。
これもあまりにも有名。結構抑制の効いた作りこみで、全体を通して緻密な計算が見て取れます。

そして最後が、レシテーションブック。
圧倒的です。アルトの祈りにも似たフレーズから始まり、華麗な終楽章を迎えるまで、息つかせる事なく物語が進んでゆきます。これもいつか実演に接してみたいですが、プロといえども、おいそれと手が出せるような曲ではないですね。

毎回、密度の濃いアルバムを出される雲カルですが、次回作はまだ当分ないでしょうね。
じっくりと楽しみたいと思います。

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