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ドラゴンフライ

2007/10/31 13:14|こんな本を読みましたTB:0CM:0
ドラゴンフライ (集英社文庫) ドラゴンフライ (集英社文庫)
室井 佑月 (2004/12)
集英社
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失恋をきっかけに、OLから銀座のホステスへと転身した「リュウ」。
酒と煙草と香水の混ざった香りが漂うクラブの中で、派手に飾り立てたホステスと擬似恋愛に興じる男が落とす金をめぐって、女同士の凄絶な足の引っ張り合いが演じられる。

普通の女性として生きてきた「リュウ」が、銀座の女になってゆくさまが、そして彼女の心の機微がストレートなタッチで描かれています。

タイトルを見て手に取ってみた本でしたが、面白かったです。

著者はテレビでも大いに活躍されていますが、実はどんな作品を書く人なのかまったく知らず、今回はじめて読んで驚きました。

山田詠美さんの書くような作品なのかと思いましたが、山田さんより明快でわかりやすいぶん、一気に最後まで読ませる力を持っています。

銀座であろうが新地であろうが、高級クラブというものの存在は知っていても、それがどんなところなのか想像もつかない私は、何でそんなものに大金を払うのか実は本作を読んだ今も理解できないのですが、そこで働く女性の生き方に非常に引かれたのも事実です。

虚構の世界で生きることを選んだ彼女たちは、虚構を貫くために宝石やドレスや香水といった鎧を身に着け、戦い続けます。その目的は、本当にお金だけなのでしょうか。黒服といわれる怪しげな裏方は、本当は何のために存在しているのでしょうか?

昔、よく山田詠美さんとか村上龍さんとか、結構そちら系の本も読んでいたんですが、こういう本は久しぶりに読んだ気がします。たまには、刺激的でいいですね。筆者のほかの本も読んでみたくなりました。

病院で老人さんがなくすもの

2007/10/30 15:17|介護のおしごとですTB:0CM:0
昨日、私の担当のおばあさんが退院されて施設へ戻ってこられました。

大たい骨の骨折によるオペのため2週間ほど入院していたのですが、たった2週間で5キロも痩せてかえってきました。

見舞いにも行ったのですが、4本柵のベッドにご丁寧にもテーブルを取り付け、ギャッジを上げた状態で固定されていました。つなぎ服を着せられ、夜に騒ぐといっては大量の精神安定剤を与薬されていたようです。

食事量は低下し、1食のうちよく食べて1割程度。帰ってくる前2日間ほどは点滴だけでしのいでいたようです。

施設に帰ってきた彼女は、眉間にしわを寄せ、介助の手を拒み、ひたすら拒絶的態度を繰り返します。正直、もともと気難しい部分は持ち合わせている方ではありますが、それでもよく笑い、人とのコミュニケーションを楽しむすべも持っていた人なのに。

認知症の方が入院し、治療するには現状の制度の中では身体拘束は避けられないものなのでしょうか?フィジカルロックによる身体能力の低下に加え、ドラッグロックによる精神へのダメージは、人格を崩壊させるほどのむごたらしさを持って老人を蝕んでしまいます。

治療という名目のもとに行われる身体拘束によって老人が失うものは、治癒された傷という代価では支払えないほど高くつくものに思えます。

彼女に刻まれた傷をどうやって癒し、その精神性をどこまで回復させられるか。今後、チームとしてどう接してゆけばいいのか。担当としての重責を如何に果たせばよいのか。

まずは、もう一度彼女が人を信頼できるよう、自己の意に沿わぬことを強制されないですむような介助を目指してゆきたいと思います。

おやぢ弁当

2007/10/29 09:41|雑記TB:0CM:0
最近、夜勤のときは弁当持参です。

コンビニで、適当なものを買っていってたのですが、高くつくし、栄養の偏りが気になる。そんなわけで弁当作りをはじめました。ほとんど、前夜の残り物に加えて簡単な炒め物などでできるので、楽チン。

本日は、ごぼうサラダにトマト、肉詰めピーマンに冷凍食品のひじきの煮つけ。残り物ばかりなので、5分で完成。お夜食には、柿を2〜3個持ってゆきます。コンビニ商品よりもずいぶんヘルシーです。

でも、最近、コンビニで売ってるものもおいしくなりましたよね。

特にパスタに関しては種類も豊富で、値段も安くておいしいものが多くなりました。また、コンビニ限定スィーツも結構いけてます。

なので、夜勤前のコンビニ通いはやはりやめられません。
今日のおやつは何にしようかな・・・。

柿!

2007/10/28 21:44|雑記TB:0CM:0
柿


今年も田舎のおばあちゃんが送ってくれました。

初夏にはメロン、秋には柿を贈ってくれます。

これは渋柿なのですが、ドライアイスで渋を抜いてあります。ちょっと疑問に思ったのですが、なぜわざわざ渋柿の渋を抜いて食べるのか実は知りません。一度調べてみないといけませんね。確か、干し柿も渋柿から作るようですね。でも中には、甘い柿から作った干し柿もあるようで、ちょっと不思議な感じがします。

とてもおいしい柿で、私は大好物なのですが、うちで柿を食べるのは私と次男だけ。妻と長男は嫌いなんだそうです。大量にありますが、あまり長持ちしないものですので、明日からせっせと二人で食べようと思います。

とりあえず、明日の夜勤の夜食はこれで決まりだな。

裏庭

2007/10/27 23:20|こんな本を読みましたTB:0CM:0
裏庭 (新潮文庫) 裏庭 (新潮文庫)
梨木 香歩 (2000/12)
新潮社
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バーンズ屋敷という戦前からある古い洋館は、こどもたちの秘密の遊び場であった。その洋館の中には、バーンズ家が代々庭師を勤めてきた秘密の裏庭へとつながる、大きな鏡があった。
戦前、その古い洋館に住んでいた英国人姉妹に連れられ、裏庭を見たと語る老人の話を聞いた13歳の少女照美。彼女は、バーンズ屋敷の池で、過去に双子の弟を亡くしていた。それ以来、ちかづかなかった屋敷を、あるきっかけで訪れることになった彼女は、秘密の裏庭への扉を開いてしまう・・・。

第1回児童文学ファンタジー大賞受賞作です。多くの方がレビューに書いてあるように非常に読み応えのある話です。

緻密に張り巡らされた伏線が、高層タワーの鉄骨のように作品の構成を支えています。そして、さまざまなメタファーが、複雑な多重構造をもって少女の内面世界を映し出してゆきます。

なべて文学とは人生をかたるものであるとは思いますが、特に思春期を迎える子供にとって、生きる意味について考えることは成長過程として必要不可欠です。自己の存在価値について考察をめぐらし、よい意味で自身のために人生を生きる決意をする。すなわち自己の確立を行うとともに自他の区別をはっきりと理解するようになることが、自立へと向かう過程であると思います。それらを文学作品として高い次元で体現したのが本書といえるでしょう。

仮に自分が13歳のころにこの本を読んでいればどういう感想を持ったのか気になります。現在の理解力だからこそ、奥深くまで理解できるのか、それとも若さゆえの直観力でこの作品の本質へと迫れていたのか。残念ながらそれを確かめるすべはありませんが、わが子たちに時がきたらぜひ読んでもらいたい本です。

ちょっと飲みすぎ

2007/10/26 23:49|介護のおしごとですTB:0CM:0
本日は職場の人と、飲み会。

大義名分も無く、最近みんな疲れ気味だからちょっと景気づけにと企画したものの、そのお疲れ気味の方たちは、みな参加されず。

人数も少なめで、さびしいなあと思いましたが、場を盛り上げなくてはと思い、かなりな勢いでしゃべり、飲みました。

ちょっと、余計な話もしすぎたかなと後になって反省する始末。

お酒のせいもあり、声もがらがらになってしまいました。

あまり、調子に乗りすぎないことですね。

大澤さんのコンサートに行ってきました。

2007/10/25 09:59|雑記TB:0CM:0
昨日は、次男の遠足でもあったのですが、夜には妻の古い友人でピアニストの大澤美穂さんのリサイタルに家族そろって行ってまいりました。

遠足終了後、車で西宮まで。

兵庫県立芸術劇場の小ホールで開かれるリサイタル。
私は3年連続聴きに行ってるのですが、家族そろってゆくのは今回が初めて。

西宮についてから、駅前の居酒屋で腹ごしらえ。
わたみん家という居酒屋に行ったのですが、とっても安いのに結構うまい。車で繰るんじゃなかったと思いながらも、飲みすぎてはせっかくの演奏会寝てすごすことになると思い直し、これでよかったのだと自分に言い聞かす。

7時からのリサイタルはあっという間の2時間。

前半はシューマン、後半はドビュッシーとスクリャービンというプログラム。ピアノの音色の美しさ。一音、一音丁寧に磨いてこられた様子が伝わってきます。そして何より、気持ちを動かされる演奏であったこと。

若い音楽家の方が、情熱を傾けて作り上げるリサイタルでは、いつも心を動かされるすばらしい演奏をされる方がたくさんいらっしゃいます。大澤さんも間違いなくその一人です。

終演後、彼女の初のソロCDを購入して、聴きながらおうちに帰りました。盛りだくさんだけど、本当に楽しい1日でした。

親子遠足

2007/10/24 22:09|家族のことTB:0CM:0
本日は次男の保育園の親子遠足。

年長さんの彼にとっては最後の親子遠足となるので、妻とともに参加。
明石公園にいってきました。

明石公園なんていつ以来行ってないのか覚えてませんが、お天気もよく、思いっきり楽しんでまいりました。

バスの中では、園児のお母さんが手書きのクイズを作ってこられてましたが、とてもよくできていて、感心するばかり。

公園に到着後は、フォークダンスと二人三脚で遊んだ後は自由行動。

池にある足こぎボートに乗りました。
かものえさを買って撒いていると集団で寄ってくる、よってくる。
船の周り、かもだらけになってました。次男は大喜びで、えさやりをしています。

その後は、他の園児とともに遊具で遊んだり、ボールを使って中当てをしたりとしっかり身体を使って遊びました。けれど、それでも子供たちは帰りのバスでも元気いっぱい。親のほうが疲れてうとうとしてましたとさ。

あーおもしろかった。

おいしくお酒を飲むために。

2007/10/23 23:25|雑記TB:0CM:0
いろいろありまして疲れてます。

で、いろいろありまして、仕事から帰って、お風呂に入って夕食と相成るわけですが、本日のお勉強ができていません。それでも、疲れているだけにちょっとお酒が飲みたい今日。

意志の弱い私は、お酒を飲んで勉強するという芸当が絶対できないのをわかっています。ゆえに、ご飯前に勉強いたしました

時間的にはわずかですが、前向きにがんばったことでよしとしたいと思います。時々、自分を甘やかしてあげないと、肝心なところで踏ん張れないですからね。

では、これからビールを一杯・・・。

カラーバルーン

2007/10/22 21:42|家族のことTB:0CM:2
さっきまで、子供たちがきゃきゃあ言って遊んでました。

ずいぶん昔からあるおもちゃで、駄菓子屋さんなんかに売ってたそうですが、不思議と自分は遊んだ覚えがありません。

ストローの先に、チューブから出した軟らかいプラスチックみたいなものをつけて、息で膨らませるというもの。

風船みたいにふわふわと浮かんで、ちょっとメルヘン。

膨らますときの息の加減が難しいようで、長男なんかは何回もぺしっと言っては、膨らまないままつぶしていました。

相違や、こないだモザイクにある駄菓子屋で、水風船を見つけて、妻と買おうかっていってたんだけど、買ったのかどうか覚えてません。

もう寒くなったのでできないけど、夏場にあれで子供たちと遊んだら喜ぶだろうな。来年やってみよう。覚えてたらだけど・・・。

練習中

2007/10/21 17:59|家族のことTB:0CM:0
20071021175234.jpg


明日のレッスンに向けて、子供たちは練習中。

曲も多いので、いつも1時間は絶対にかかります。

でも、細かくやるにはぜんぜん時間が足りない。
いつも妥協を余儀なくされながらも、それでも一歩ずつ前に進む子供たち。

来月は、また発表会があります。
弟君は、来年の春にデビューかな。

きょうだいデュオが聞けるようになる日も間近です。

これでアンコンに出ます。

2007/10/20 09:45|CD聞きましたTB:0CM:0
A Homage to Marcel Mule 〜マルセル・ミュールに捧ぐ〜 A Homage to Marcel Mule 〜マルセル・ミュールに捧ぐ〜
トルヴェール・カルテット、グラズノフ 他 (2001/03/23)
EMIミュージック・ジャパン
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アンコンに出る曲は、こちらのCDから決めました。

トルヴェールカルテットのアルバムで、サックスアンサンブルとしてこれ以上正統派な選曲は、デビューアルバム以外にはないでしょうね。

サックスの神様、マルセルミュールのカルテットのために献呈された曲ばかりを集めたもの。さすがに気合の入った演奏で、非の打ち所がありません。その分、トルヴェールらしい破天荒な部分はありませんが、堅牢な構成、演奏のために磨き抜かれたテクニックを堪能できます。

今回は、ボザのアンダンテとスケルツォからアンダンテを演奏する予定です。まあ、スケルツォはちょっとわれわれのレベルではちょっと無理かなということで、やらないというとっても消極的な理由なんですが、アンダンテも十分に起伏に富んだ曲で、少しドビュッシー的なフランス印象派に近い内容を含んでいて、なかなかにやりがいがあります。

フランス音楽大好きで、さらにテナー大活躍のため、気合だけは入っているんです。よい演奏ができるようがんばりたいですね。

気になってます

2007/10/19 22:11|サックス関係TB:0CM:0
サックスアンサンブルのお仲間に、また練習できる日を連絡しますといって別れてから数週間が過ぎてしまいました。

自分の勤務表を穴が開くほど眺めても、今月はどうしても練習できる時間が捻出できません。曲は、いつもに比べ、早々と決まっているので、あとはひたすら練習あるのみなのですが、ほんとにメンバーには合わせる顔がないのが現状です。

とりあえず、月末になれば来月の勤務表ができます。なんとしても来月こそは時間を作って、練習したいと思います。

毎年、当日を含めて3回ぐらいしか練習できてないのですが、今年こそはもう少しあわせて、満足の行くものに仕上げたいものです。

とにかく、CD聞きながら譜読みぐらいは、しとかなきゃね。

おたのしみ

2007/10/18 22:30|雑記TB:0CM:0
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ちょっと前に東急ハンズで買った耳かきです。

ちょっと変わったものが大好きな私は東急ハンズやロフトが大好きです。もちろん、高架下やセンター街、元町商店街のわき道を入った狭いビルの2階のお店などの穴場的なところをぶらぶら見て歩くのも好きです。

で、前々からハンズに行く度に、ほしいなあ〜と思ってみていた耳かきを買ってしまいました。かき心地はソフトなのですが、なんと言ってもどこをかくのも自由自在。かゆいところに手が届く代物です。

というわけで、毎夜のようにほじほじしています。

まだまだいろいろほしいものはいっぱいあるのですが、物欲に負けそうになるので、危ないところには近寄らないようにしています。

走る!

2007/10/17 20:30|雑記TB:0CM:0
本日はお休み。

一人きりのお休みなので、さっさと家事を済ませて勉強とジョギングができるように段取りする。午前中に1時間ほど勉強したあと、2時間のジョグへ。22キロを走りました。約1200キロカロリーを消費したことになります。午後からも2時間ほど勉強していると長男が帰ってきました。

最近、お酒を毎晩飲むことをやめてから、いろんなことに意欲的に取り組めるようになって来ました。

もともと、あまりお酒の強いほうではないので、ビール1本飲むとあと何もする気が起きない。社会福祉士の受験勉強するにはこれではいかんというわけで、晩酌をやめたんですが、そうすると体調もよいので、走るほうも調子よくなり、どんどん距離と時間が延びつつあります。

走ることは、身体との対話なので、自分の体調と相談しながらその日のペースを決めます。長い時間と距離を走れるようになると、いつしか自分が走っていることを忘れるような時間がやってきます。そのときは、瞑想でもしているように、心が空白になっているような感覚が続くのです。この感覚を得たとき、すべてがリフレッシュされたように感じるのです。

一度でもこれを味わうと、もう走ることがやめられなくなります。
ここしばらく、熱心に走っていなかったので忘れかけていました。

これからも時間の許す限り、走り続けたいと思います。

そういえば、村上春樹さんが走ることと人生について語ったエッセイが発売されたようです。まだ読んではいないのですが、近いうちに読んでみようと思います。

では、子供たちを寝かしつけたあと、もうひと頑張りして勉強することにします。



こうして不祥事は生まれてゆく

2007/10/16 17:58|英文多読TB:0CM:0
Chemical Secret: Stage 3: 1,000 Headwords (Oxford Bookworms) Chemical Secret: Stage 3: 1,000 Headwords (Oxford Bookworms)
Tim Vicary、Jennifer Basset 他 (2000/08/04)
Oxford Univ Pr (Sd)
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45歳のジョンは科学者として、自動車向けのペンキを製作している工場に就職が決まる。妻を亡くして以来、仕事に恵まれず、不遇な暮らしを送ってきた彼は、そこで多額の報酬を得る。大きな家、新しい車、子供たちと何不自由ない暮らしをやっと手に入れた彼。
やがて、彼は工場が川に流している産業廃棄物が催奇形性を持つことに気づく。内容をレポートにまとめ、汚水浄化設備の設置を社長に進言するも、多額の費用がかかるとして社長からは、この報告を秘密にすることを迫られる。多額の報酬と引き換えに、目をつぶることに決めたジョンはジャーナリストである娘の夫が、工場の汚水による環境破壊を調べていることを知る・・・。


OBWレベル3。総語数約10000語と、かなり読み応えあります。

企業が犯している犯罪に対し、目をつぶることを決めたジョンのたどる軌跡が物悲しさを誘います。豊かな暮らしを守るために、彼が下した決断を責めることは簡単です。社会正義に照らしてみれば、当然許されるべきことではなく、大きな犯罪といえるでしょう。

しかし、自身に置き換えてみたとき、私は正義を貫く自身はありません。できれば、何事にも惑わされぬ目を持って、正しいことを貫く意志を持ちたいとは思います。それでも、家族をもつ身としては、自身をごまかしてでも、家族との暮らしを守ろうとするかもしれません。

ジョンは、最終的には破滅への道を歩むことになります。
守ろうとした、家族も彼から離れていってしまいます。
それでも、私は、彼を一方的に悪だと決め付けることはできません。

生きるということは、きれいごとではないですから。

決戦!

2007/10/15 07:34|こんな本を読みましたTB:0CM:0
闘鬼 (ハヤカワ文庫 JA ク 1-116 グイン・サーガ 116) 闘鬼 (ハヤカワ文庫 JA ク 1-116 グイン・サーガ 116)
栗本 薫 (2007/10)
早川書房
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やはり、決戦のときは来てしまいました。

ガンダル対グイン。

予想にたがわぬ展開で、予定調和的な部分はあるものの、豪腕でそれを読ませてしまうところが栗本さんのすごいところだと思います。

最近の作家のように、文章を読んでいるとアニメの映像が浮かんでくる方々とは違って、栗本さんの本は読んでいると劇画が頭に浮かんできます。

この違いは世代の違いなんでしょうね。

ただこのグインサーガという物語は、間違いなくアニメではなく劇画が似合うお話ですね。


タイス編もいよいよ次巻で終わろうかというところまで来ましたが、今月から3ヶ月は月刊で続くそうです。これからも目が離せません。

ドラッグロック

2007/10/14 19:53|介護のおしごとですTB:0CM:0
身体拘束には主に3種類があります。

フィジカルロック、スピーチロック、そしてドラッグロックです。

今日出勤すると私の担当の認知症のおばあさんが、骨折により緊急入院したと聞かされました。

仕事帰りに、お見舞いに。

オペが必要な状態であり、明日にもオペになるようです。

つなぎ服を着せられ、意識は朦朧としていました。

老人ホームなどでは、身体拘束をなくすために多大な労力を払っています。

しかし、病院においては治療の名目のもと、今でも平然と身体拘束が行われています。

どろどろになるまで精神安定剤を投与され、辱創ができても平気で寝かし続ける、そんな医療が今でも行われているのです。

でも、それを責めることもできないのが現実です。
認知症の介護というのはそれはそれは大変です。
徘徊し、バルーンを引き抜き、弄便を繰り返す。
そのような状態では治療ができないというのも理解できます。

それでも、大量の精神安定剤は、破滅的なまでに老人の精神を蝕みます。人格の崩壊さえ招きかねません。

今はただ、一刻も早く治療を済ませて帰ってきてくれることを願うばかりです。

今日は次男の運動会

2007/10/13 19:26|家族のことTB:0CM:0
本日は次男の保育園生活最後の運動会でした。

さすがに年長さんともなると出番が多いこと。

鼓笛演奏、障害物競走、かけっこ、跳び箱・鉄棒、カラーガード、組体操などなど。本当によくがんばってました。

もう始まりからすでに涙目モードに入っている馬鹿親です。

見ごたえ十分で、最後まであっという間に過ぎ去りました。

どちらかというとあまり運動が得意でない彼も、かけっこは練習の成果があり、2位になれました。障害物競走では、チームが負けて泣いている場面も。

子供の成長が日々の糧です。

また明日からお仕事がんばれる気がします。

ホラーですね。

2007/10/12 16:30|こんな本を読みましたTB:0CM:0
家に棲むもの (角川ホラー文庫) 家に棲むもの (角川ホラー文庫)
小林 泰三 (2003/03)
角川書店
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気に入った作家に出会うと固め読みしてしまう癖があります。

同じ作家の作品を読み続けるとその人の癖や技量が把握できてきて、このお話は次はこうなるんだろうなと、ストーリー展開が予想できてしまうことが増えます。

それでも、その予想を上回る筆力で物語を進めてしまう方もいれば、どこまで行っても予想を裏切る展開を見せる特異な才能を持った方もいます。

小林さんはいわずと知れた短編の名手で、私は長らく後者だと思っていたのですが、緻密な構成力から来る圧倒的なパワーで読ませてしまう面も併せ持っていることに最近気づきました。

表題作「家に棲むもの」はストーリー展開としては先が読めるお話だとは思いますが、それでも人をぐいぐいとその世界観の中に引き込んでしまいます。

こういったパワーで読ませる話もあれば、「5人目の告白」などテクニックの光るお話もあります。

おどろおどろしい世界に浸りたい方はぜひどうぞ。

お弁当作り

2007/10/11 09:59|家族のことTB:0CM:0
本日は小学生の長男が、社会科見学に行くため、お弁当がいるとのこと。こんなとき、いつもなら帰りが遅くても妻が早起きしてがんばって作っているんですが、妻はおとといから仕事で名古屋に出張中。

そのため、本日は私の手作り弁当に。

長男とっても不安そう。

私が休みの日は、基本的に食事の用意は私がしているので、弁当ぐらい作れるということはわかっているんでしょうが、以前に子供たちをつれて遊びにいったときにめんどくさくておにぎりしかもって行かなかったことを覚えていて、「おにぎりだけは、いややで」と念を押されてしまいました。

まあ、妻が前もって冷凍食品を用意してくれてたので、簡単に炒め物やゆで卵をちょっと作る程度で見栄えのよい弁当ができました。

ついでに今日の夜勤のために自分の分も作成しました。


長男はオリバーソースの工場見学に行くらしいのですが、正直うらやましいです。工場萌ではないですが、社会科見学大好きです。親も連れて行ってくれないだろうか。

ちょっと足を伸ばせばキリンビールの工場見学が一般の人にも解放されてるらしいんですが、車でしかいけません。
ビール工場に行くのに、試飲ができないなんて考えられません。

てなことで、前から行ってみたいと思いながらまだ実現していません・・・。

ロシアもんは最高

2007/10/10 23:38|CD聞きましたTB:0CM:0
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番・第3番 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番・第3番
ラフマニノフ(セルゲイ)、 他 (1990/06/21)
BMGビクター
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私の音楽的嗜好はクラシックが中心です。

で、クラシックにはいろいろなスタイルがあり、また、国や地域、時代によっても特色があります。

私が特に好んで聞くのは近現代のロシア作曲家によるもの、フランス印象派、ドイツロマン派、そしてバッハですかね。

今日はラフマニノフ本人が演奏している彼の代表曲である、ピアノコンチェルト2番3番です。

恐ろしく手がでかく圧倒的なヴィルトゥオジティを誇ったラフマニノフ。作曲家であるとともに、稀代のピアニストとしても人気が高かったそうです。

このアルバムは録音が古いため、決して良好な音質ではないです。しかし、2番の印象的な冒頭のピアノから、嵐のようなうねりを伴うオケへの導入部に対抗するピアノの音色はまるでハンマーで横殴りにされるような強靭さを持って迫ってきます。そしてそしてそれとは対照的なまでにロマンティックに歌う旋律の見事さはやはり時代に残るピアニストの名演だなあと直に感心してしまいます。

本を片手に少しのお酒と共に楽しみたいですね。

マニアなようですが。

2007/10/09 20:30|CD聞きましたTB:0CM:0
リアル・ユーフォニアム リアル・ユーフォニアム
外囿祥一郎 (2006/06/14)
佼成出版
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買ってしまいました。

前々からすばらしいプレイヤーだということで、興味があったんですよね。たまたま、この間N響アワーを見ていたら、ゲストソリストとして出ておられました。その音色を聞いてこれは買うしかないと思い立ってしまったんですね。

邦人作曲家による委嘱作品のみで構成されたアルバムで、現在日本を代表する、特に管楽器の分野で優れた作品を残しておられる方ばかりが曲を書いています。

吉松隆さんも書かれていますが、別に批判するわけではないのですが、吉松さんは自身が作曲したモチーフを使いまわしすぎてるような気がします。それが、あの吉松節とも言える印象的なメロディーラインを構成しているのですが、ここで使われているのはアトムハーツクラブのメロディーです。また、ファジイバードソナタやサイバーバードコンチェルトなどの一連の鳥シリーズと、ユニコーンサーキットなどのメロディーや曲の構成もずいぶん似ていますよね。
一つ一つを聞くと面白いのですが、まとめて聞くと食傷気味になります。

それはさておき、肝心の演奏ですが、冒頭から音色の美しさと集中力の高さで、圧倒的な世界を作り上げています。ピアノもすばらしく、サポートに徹するのではなく、ともに音楽を作り上げるパートナーとして演奏されており、ピアノそのものに聞きほれてしまう部分も多々ありました。




最近買ったばかりでまだ聞き込んでいないのですが、実は今ちょっとどこか行方不明になっているんです。どうしよう

走りやすい季節になりました。

2007/10/08 18:08|雑記TB:0CM:0
休日でした。

朝から結構な雨で、今日は走れないなあと思っていたら、午後から天気が回復。

90分のジョグのつもりで出かけたんですが、あまりにも快調に走れて、75分で帰ってきてしまいました。15キロちょっとですかね。

腹筋割れてたらかっこいいだろうなあとふと思いつき、できるかどうかわかりませんが半年計画ぐらいで腹筋割ってみようとシェイプアップを決意。

現在12%ある体脂肪率を7%ぐらいまで絞り、加えて上半身を中心に軽い筋トレをしてゆこうと考えています。

てなわけで、走るほうにも力が入ってしまうのですが、どこからともなく金木犀の香りが漂ってくるこの季節。どの時間帯に走っても爽快感が得られて本当に幸せだなあと思います。

THE YEAR OF SHARING

2007/10/07 23:35|英文多読TB:0CM:0
The Year of Sharing: Level 2 (Bookworms Series) The Year of Sharing: Level 2 (Bookworms Series)
Harry Gilbert (2000/11/09)
Oxford Univ Pr Childrens Books
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遠い未来のお話。

世界にもはや大都市は存在せず、塀で囲まれた村に人々は住んでいる。
車や工場もなく、すべてのものは自ら作らなくてはならないようになっていた。そして、塀の外の世界を自由に動き回れるのは動物たちだけとなっていた。

こんな設定で物語は始まります。
主人公の少年リチャードは12歳。
この世界では、12歳になると人はみな塀の外の世界に出て、任意に選ばれた動物たちの家族の一員として1年を過ごすという「分かち合いの年」を迎えます。服さえも与えられず、まさに裸一貫で。

OBWレベル2ですが、少し難しめですね。
多読を始めて最初のほうに読んでいたら挫折していたかもしれません。

設定と内容は結構面白かったのですが、ラスト1ページがどうしても許せません。

主人公の少年が鹿の家族の一員として、苦難を乗り越えながら深い絆を築いてゆく過程はとてもすばらしい描き方をされているだけに残念な終わり方でした。

もうこのレベルでは、あまり内容的にいい話にめぐり合えなくなってきましたね。少し早い気がしますが、レベルを上げてゆかないといけないのかな。

大往生

2007/10/06 21:20|介護のおしごとですTB:0CM:0
先ほど、96歳のおばあさんがなくなりました。

老人ホームにとてもよく溶け込み、たくさんの友達に囲まれて余生を過ごされ、老衰で静かに亡くなられました。

結構難儀な性格だったけど、憎めない人でした。

さびしがりやな彼女を一人で逝かせることなく、見取ることができました。介護の仕事をしてて、最も理想的といえる最後だったのではないでしょうか。

その一方で、数週間前から肩の痛みを訴えていた97歳のおじいさんの首の骨にがんの転移が見つかりました。現在のところご本人には知らせていません。

これからの生活をわれわれはどう支えて行ったらいいのでしょう。

がんによる痛み、その苦しみは計り知れないようです。
施設において、モルヒネなどの劇薬を用いた疼痛コントロールはかなり難しいのではないでしょうか。だとすれば、痛み苦しむ人を前にわれわれにできることは、つらいね、苦しいねと共感しながら、その手をさすることだけです。

当人の苦しさを受け止めることができる介護職はどれだけいるのでしょう。

まだわかりません。

けれど、目をそむけることのできない現実があることは事実です。

人の思いと苦しみを受け止める強さとやさしさを持ちたいと切に願います。

神童

2007/10/05 16:41|こんな本を読みましたTB:0CM:0
神童 神童
山本 茂 (1996/02)
文藝春秋
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音楽の世界には時折神童といわれる人が現れます。

その中で、大成し、天寿を全うする人はまれな存在なようです。

渡辺茂夫さんは、終戦直後の日本に現れた神童で、「ヴァイオリンを持つと彼は神に変わる」とまで言われ、賞賛されました。

7歳でパガニーニを弾きこなし、リサイタルを行い、ソリストとして国内のオーケストラと数々の競演を果たす。ハイフェッツに認められ14歳でジュリアードへ留学するも、深い孤独から、精神に変調をきたし16歳で大量の睡眠薬による自殺未遂を計る。一命は取り留めるものの、脳に重い障害をきたし、常時の介護なくしては暮らせぬ体となった。1999年8月15日、58歳でその生涯を閉じている。

彼にまつわる物語は、アメリカで満場の聴衆からその演奏を絶賛されるシーンから始まりますが、冒頭より、彼の運命を暗示するような影が見え隠れします。

彼の自殺未遂に至る詳細な経緯は、残念ながら残された資料や往時の関係者からの聞き取り調査からでは確認できないものの、彼自身の対人コミュニケーション能力の欠如や社会適応力の低さからも彼が感じざるをえなかった孤独がしのばれます。

小学校に入学する前の幼児が、毎日8時間にも及ぶ練習を重ねていたそうです。そうまでして得た音楽的能力は、彼の幸せのためには何の役にも立たなかったのでしょうか。

数年前、彼と養父のドキュメンタリーがTVで放映されたのを見た記憶がかすかにあります。浴室で笑っている茂夫さんの顔を今でも思い出すことができます。

この本においては、彼が帰国してからの生活について多くを触れられていませんが、できることなら、彼の天才時代だけではなく、その後の彼の人生にもう少し焦点を当ててほしかったなと思います。


ギターレッスン

2007/10/04 19:12|ギター関係TB:0CM:0
本日私は夜勤明けですが、ふらふらになりながら子供たちをギターのレッスンにつれてゆきました。

次男のレッスンから。
8月に始めたばかりですが、最初はまったく指板を押さえることもできなかったのが、かなりすらすら弾けるようになりました。ソルフェージュもしっかりしており、音符も読めるようです。

長足の進歩ですね。これからが楽しみです。

次に長男のレッスン。

今やっている曲は、ほぼ現在の実力に見合っているので、演奏に無理がなく、細かいところまで突っ込んでやれます。先生も、出来がいいのでかなり力を入れて、レッスンしてくださりました。

課題としては、リズム感やテンポ感ですね。ゆれたくなるのはわかるんですが、大きなテンポ感を感じながら表現してゆかないと、ただふらふらしている印象になってしまいます。

ただ、歌う気持ちは思いっきりあり、習ってもいないのに左手がビヴラートしていますちょっと笑っちゃいますよね。

彼も本番を乗り越えるたびにうまくなっています。最近構えを修正してから、音色もずいぶん力強くなりました。

あまり口を出さなくても二人とも毎日休まず練習してることこそが、一番ほめてあげなくてはいけないところですね。いや、楽しかったです。

夕食を済ませて、子供たちを寝かしつけたら、たまっている本でも読んでゆっくりすごしたいと思います。

運動会予備日

2007/10/03 09:56|家族のことTB:0CM:0
日曜が雨だったため、今日が運動会の予備日。

天候には恵まれましたが、私も妻も仕事。

給食が出るそうなので、弁当の心配はしなくてもよかったんですが、みれないのは残念。妻は出勤前に少し見に行きましたが、私は今日や金なので、休息を優先しました。今にも亡くなりそうな方が、3人もいらっしゃる現状では、かなりきつい夜勤になることは確実ですから。

まあ、おばあちゃんも見に行ってくれるそうなので、さびしい思いはしないかな。

怪我無く帰ってきてくれるといいですね。

介護職の思い

2007/10/02 23:34|介護のおしごとですTB:1CM:0
今日私の担当のおじいさんが急変しました。
ベッドから起こした直後呼吸状態が悪くなり、数十秒間呼吸停止に陥りました。私の目の前で起こった出来事でしたので、すぐにタッピングや心臓マッサージを行い呼吸再開したのですが、無呼吸と荒い呼吸を繰り返していました。

奥さんと連絡も取れ、ともに見守り続けました。

夕方、夜勤帯では人が少なくなるため、寮母室に近い静養室に移そうと話し合いました。静養室とは、基本的に死期が近い方が入られるお部屋です。

その話を、相談員にすると、騒ぎすぎだという返事が返ってきました。

また医師からは、夜中に呼吸が止まっているのを見るのがいやなんでしょう、だから、蘇生措置がとりやすいようにそんなことをするんでしょうといわれました。

奥様は、施設での見取りを、そして延命措置を取らないことを望んでいます。それは、われわれ介護職も理解しています。

けれど、それと、何もしないということとは違うと思います。

奥様はいつも言っていました。「この人はさびしがり屋で、小心者だったから・・・。」

もし、仮に今夜、最後のときを迎えるなら、さびしがりやなおじいさんを決して一人きりで逝かせたくないと考えるのが介護職です。

そのために、できるだけ一人で過ごすことのないようにするための移室です。その思いが、どうして理解してもらえないのでしょうか。

老人ホームとは目の前で人が死んでゆく場所です。

最後のときをともに迎えるものとして、その人と家族が最も望む死を迎えていただきたいと思います。家族には、到底かなわぬとも、精一杯の思いとともに送ります。

それが介護職ではないでしょうか。

泣きそうになる

2007/10/01 20:06|介護のおしごとですTB:0CM:0
「あなたを見ると泣きそうになります」

夜勤明け。少し、しんどいことがあったようだ。

この言葉を彼女から何回か聞かされた。


彼女は今年、私の職場に勤め始めたばかりの新人。

私と彼女に実はあまり接点はありません。

同じ職場ながら、シフトの都合で彼女と一緒に仕事をすることもあまりなかったのです。でも、私の仕事ぶりを彼女はずっと見ていたようです。


彼女が私の老人に接する態度に対し、憧れのようなものを抱いているということは人から伝え聞いてました。

認知症の方とゆったりと笑いながら会話をし、繕い物をしたりお茶をしている私の仕事ぶりを評価してくれているようです。

落ち着きのない認知症の老人たちを、まとめて和やかにすごせる人がうちの職場では少ないからでしょう。実は職員よりもパートのおばちゃんたちのほうがこういった仕事は得意で、仕事の経験よりも人生経験のほうがものを言うところだと思います。


今は無理でも、きっと彼女も経験をつめばできることでしょう。


彼女が見ている私の仕事ぶりは、いい面だけを見ています。

私が不得手とすることも、けして人には見せられないような面も当然あります。

彼女があまり、私に対し、憧れを抱きすぎることを恐れてしまいます。


私は、そんなにいい人じゃないですから。

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